新車のMINI JCWのご納車前に、JOHN COOPER WORKS 4ポットキャリパーと、アルミホイールにガラスコーティングを施しました。
アルミホイールへのガラスコーティングと合わせて、この真っ赤なブレーキキャリパーにもガラスコーティングをして欲しい、とはお客様からのご提案だったのですが、確かに走行を重ねるにつれて真っ黒なブレーキダストでキャリパーは汚れてしまいます。
ブレーキキャリパーの清掃はジャッキアップしてホイールを外さなければ出来ませんから、新車の状態でコーティングをしておくことは非常に有用ですね。
先ずはお車をジャッキアップして、4輪全てのホイールを外し、キャリパーを綺麗に洗う事から始まります。
新車といえども既に汚れは付いていますので、細かい部分まで歯ブラシを使って綺麗に泥汚れやブレーキダストを落としていきます。
一つ注意しなければいけないのは、ブレーキダストを溶かすホイール洗浄剤は、ブレーキには使わない事。
鉄粉やブレーキダストを溶かして紫色に変色させて、綺麗にするケミカルですが、これをブレーキパッド本体にかけてしまうと、鉄粉と同じく溶けてしまうんです。
ですから、出来ればホイール洗浄の時もホイールは外して作業する事をお勧めいたします。
それが難しければ出来るだけブレーキに洗浄液がかからないように注意する事が大切です。
リアブレーキキャリパーも同様に綺麗に洗浄し、コーティング前にしっかり乾燥させます。
水分が残っているとガラスコーティング効果が十分に発揮できませんので、洗い残しをチェックする為にもウェスで拭き上げてからしばらく乾燥させるのがお勧めです。
完全に乾いてから、脱脂をしガラスコーティング剤を塗布していきます。
細かい溝の中や裏面にも塗布し、一度拭き上げてから更にもう一度塗布。
2度塗りすることによって、ムラ無く均一に塗りこむ事が出来ます。
リアブレーキキャリパーも同様に、2度塗りを行います。
こちらは形状が複雑なので、入り組んだ奥まで刷毛で塗り伸ばしていきます。
全てのキャリパーに2度塗りし、綺麗に拭き上げたら作業は終了です。
洗い終えたブレーキキャリパーを乾燥させている間に、アルミホイールの洗浄です。
先ずはカーシャンプーを使って大まかな汚れ落しから。
新車とはいえ、シルバーのJCWチャレンジチャレンジホイール表面はこれだけの汚れが付いていました。
リムの内側は更に汚れていました。
車に装着した状態ではこの部分を綺麗にする事は難しいですから、この際しっかりと汚れを落としていきます。
コーティングをする前の下処理で、しっかりと鉄粉も落としておきます。
一見ピカピカになったように見えるホイールも、鉄粉落しのケミカルをかけてみるとこの通り・・・
鉄粉がなくなるまでこの作業を繰り返します。
丁寧に洗浄を繰り返し、ここまで綺麗になりました!
表面のスポークの隙間もピカピカに。
こちらもウェスで拭き上げて、乾燥させてから脱脂、コーティングに入ります。
刷毛を使って薄く、均一にムラ無く塗り伸ばしていきます。
一度塗り終えたら、綺麗なウェスで拭き上げて、もう一度コーティング剤を塗布します。
ホイールを装着してしまえば、まず目にすることのないスポークの裏側もきちんとコーティングをします。
この部分の清掃は大変ですから、やはり最初にコーティングで保護しておく事が大切です。
リムの内側は面積が広いので薄く均一に塗り伸ばしていく事がポイントです。
2度塗りを終えたら、最後に綺麗に拭き上げます。
コーティング液が乾いてくると白っぽくなってしまいますから、そうなる前にムラ無く、丁寧に拭き上げていきます。
コーティング後は数時間、出来れば一晩放置して完全にガラス皮膜が硬化するまで水をかけたり走らせて汚れをつけたりしない方が良いでしょう。
コーティング後のお手入れは、通常の洗車と同じく水をかけたり、カーシャンプーを使って洗っていただいて結構です。
塗装表面にガラス皮膜が形成される事により、ブレーキダストなどの鉄粉が塗装に直接突き刺さる事がなく、洗浄が非常に楽になります。
塗装面に突き刺さった鉄粉は、酸化して錆びてしまうと塗装を溶かしてしまいますから、そうなってから落とす事は非常に困難です。
ボディーコーティングと同じく、アルミホイールも新品の状態の時にコーティングしておく事をお勧めいたします。
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