今年も川崎様のAlfa Romeo 4CでTipo OVERHEAT MEETINGの耐久レース、バトルロイヤル60分エンデュランストロフィーに参加させていただきました。
毎年オーナーの川崎様に誘っていただきLOTUS EXIGEで参加してきましたが、去年からはAlfa Romeo 4Cに車両が代り4Cのパーツテストも兼ねさせてもらっています。
去年は夏場暑い時期のレースということで、ミッションオイルの温度が上昇しフェイルセーフモードが働いてしまい、エンジンが吹けずシフトチェンジも出来ないという症状が出てしまいました。
ミッションオイルクーラーの設置等も検討されていましたが、コンピュータープログラムの変更で対処されたようです。
また決勝レース中は回転数を抑え、極力車に負担をかけない走りでコンスタントにラップタイムを刻めば、上位入賞も狙えるはずです。
さて
、CLR EVERGREEN ALFA 4Cの仕様は
、サーキットを走るにはライトなチューニングに留まっています
。
・サスペンション:
NOVITEC コルセプラス ブラックシリーズ
・ブレーキパッド:Project μTYPE HC-CS/HC+(ストリート用)
・バッテリー:
リチウムイオンバッテリーWarrior Cタイプ
・エアクリーナー:BMCエアフィルター
・ホイール:フロント17×7.5J、リア17×8.0J
・タイヤ:DUNLOP DIREZZA 03G 215/45R17、245/40R17
ただ、サスペンションのセッティングは、スプリングレート、前後重量バランス、アライメント等、
小山自動車さんと綿密に打ち合わせ仕上げました。
Time attack~予選~
朝一番のタイムアタックは私が担当いたしました。
去年も予選、決勝とドライブさせていただきましたがドライコンディションのサーキットをまともに走るのは実は初めて。
15分と短い時間で限界点を探りつつのドライブとなりましたが、アタックラップに入った周に路上のオイル処理の為に赤旗中断となってしまいました。
予選セッションが再開したものの、レッドマンコーナーから最終コーナーまでオイル処理の跡が残り満足なアタックとはいきませんでした。
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PHOTO by Kazuhiko Imaizumi |
結局LOTUS 211の2台に続いて3番グリッドをゲット。ベストラップは1"51'092と状況を考えればまずまずだったものの、コンディションが良ければ1"49秒台も狙えただけに悔いが残ります。
サーキットでの4Cの印象としては、挙動がピーキーでインフォメーションが希薄な為限界点が掴み辛いというもの。
コーナー進入時のブレーキングでリアが滑り出すことがあり、また立ち上がりではターボパワーの特性からから突然にスライドしてしまいます。
そして一度スピンモードに入ってしまうと、動きが早く立て直すのはなかなかシビア。
これは電子制御デバイスを全てオフにしたRaceモードでの印象です。
現在の仕様はツーリング向けの仕様なので、今後サーキットでのタイムアップを望むとすれば・・・
エンジンはコンピューター含めてノーマルなので、もっとパワーがあっても良いと思います。
また
、ストリート用のブレーキパッドではさすがに制動力が甘く
、ブレーキングで随分と苦労しましたので
、FERODO DS3000&DS2500
等に換装すれば、より安心してコーナーに飛び込んで行く事ができそうです。
ブレーキング時、コーナー立ち上がり時の挙動をより安定させるなら、
Alfa Romeo 4C用LSDの装着を検討してもよさそうですね。
予選アタック 車載映像
決勝レース
決勝レースは3番グリッドからと、好ポジションからのスタートとなりました。
ただ、毎年参戦されているシルビアやレガシィのターボ勢が直ぐ後方に控えているので、気が抜けません。
スタートドライバーは4Cのオーナー川崎様。
2台のLOTUS 211に続いて3番手でスタート!
レース前半はシルビア、レガシィと激しいポジション争いを繰り広げます。
パワーで劣るAlfa 4Cはコーナーで稼がなければいけませんから、なかなか厳しい展開ですね。
4番手に後退し、少し周りとの距離が開いた4周目に、レッドマンコーナー立ち上がりでスピンモードに。
そのまま狭いエスケープゾーンを横切り、コンクリートウォールにヒットしてしまいました。
フロントをヒットしエアバッグが開いた為か、セーフモードが働きエンジンの再始動が出来ない状態でレースはリタイヤとなってしまいました。
幸いドライバーには怪我もなかったのが不幸中の幸いでしたが、4Cは痛々しい状態となってしまいました。
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PHOTO by Kazuhiko Imaizumi |
それほどスピードが出ていた訳でもなかったんですが、コーナー立ち上がりでステアリングを切ったままアクセルオンした際にスピンモードに突入し、車両制御が働いて踏ん張ってしまった為にイン側に真っすぐ進んでしまったのではないかと思われます。
実はAlfa Romeo 4Cは一般道でも交差点等でこのような状況での事故が非常に多いようで、唐突にパワーの立ち上がるターボエンジンですからアクセル操作には繊細さが求められそうです。
レース結果は残念でしたが、今年も多くの仲間達が応援に駆けつけてくれました。
暑い中にも拘らず、ピット作業、写真撮影、ドライバーのケアまで、一生懸命手伝っていただき本当にありがたく感謝の気持ちでいっぱいです。
また来年も参加できるなら、ぜひみんなと一緒に楽しみたいと思います!
今年もたくさんの応援、本当にありがとうございました!!